
(画像:スターシーズ)
スターシーズは10月9日、野村屋ホールディングス(以下、「野村屋HD」)から愛知県内2ヵ所の系統用蓄電所(出力:2MW)の開発用地および電力接続権を取得すると発表した。運転開始は2026年2月15日の予定。
取得対象は、「NO.568 田原市保美町蓄電所」と「NO.188 豊橋市雲谷町蓄電所」で、いずれも容量は8MWh規模になる見込み。スターシーズが自社で蓄電所設備の開発・建設を進め、運転開始後はアグリゲーターと契約を結び、電力取引を行う計画だ。
取得価額は非公表だが、前期連結売上高の10%(約5億円)を上回る金額を現金で支払う予定である。
スターシーズはこれまでに、和歌山県内で「紀の川上田井蓄電所」(出力:2MW、容量:8MWh)および「紀の川桃山町蓄電所」(出力:2MW、容量:8MWh)の建設を進めており、いずれも2026年1月の運転開始を予定している。また、「和歌山井ノ口蓄電所」(出力:2MW、容量:8MWh)は2025年11月に着工し、2026年2月の運転開始を予定しており、今回の取得はこれらに続く案件となる。
同社は2027年度までに全国50カ所(合計:100MW/400MWh)規模の蓄電所開発を目指す計画で、2025年6月に、中国のShanghai Robestec Energyと400MWh分の蓄電システム調達に関する業務提携を締結した。また、7月には日本エネルギー総合システムおよび同社子会社のRE100電力と協業し、EPC(設計・調達・建設)、O&M(運用・保守)、アグリゲーションまでを一体で担う体制を構築している。