
確立を図る(画像:スターシーズ)
スターシーズは8月5日、和歌山県紀の川市で開発中の2ヵ所の系統用蓄電所について、日本エネルギー総合システム(以下、「JPN」)から接続権を取得し、設置工事を開始すると発表した。両案件は、2025年12月中旬の運転開始を予定している。
対象となるのは「STARSEEDS1」および「STARSEEDS2」(各2MW/8MWh)で、蓄電池およびPCS(パワーコンディショナー)にはHuawei製を採用する。着工はいずれも2025年9月を予定している。
EPC(設計・調達・建設)およびO&M(運用・保守)はJPNが担当する。需給調整市場での取引などのアグリゲーション業務は、JPNの子会社であるRE100電力が担う。
今回の取得は、スターシーズが2025年7月にJPNと締結した蓄電所の共同開発に関する業務提携、およびRE100電力との運用に関する提携に基づくものである。
スターシーズは今後、JPNとの提携を通じて2027年度までに全国50ヵ所・合計100MW/400MWh規模の蓄電所開発を目指している。あわせて、2025年6月には中国のShanghai Robestec Energyと400MWh分の蓄電システムの調達に関する業務提携も締結しており、複数のパートナーとの協業を通じて、蓄電池事業の基盤構築を進めている。