
(画像:コスモエコパワー)
コスモエコパワーは、茨城県神栖市で計画中の「(仮称)波崎ウィンドファームリプレース事業」(出力:15MW)について、環境影響評価手続きを完了した。
9月1日に経済産業省へ提出した「評価書」が9月26日に承認され、10月7日から縦覧に供されている。なお、環境影響評価手続きは2021年に開始され、2022年に「方法書」、2024年に「準備書」の提出を経ている。
本件は、2004年〜2024年まで20年間運転していた「波崎ウィンドファーム」のリパワリング工事で、出力1.25MWの風力タービン12基を撤去し、約32haの事業実施区域に出力4.2 MWの風力タービン4基を新たに設置する計画である。系統接続の制約により、連系出力は15MWに制御される予定。撤去作業を2025年12月までに完了して2026年4月に着工、試運転期間を経て、2028年2月の運転開始を目指す。
波崎ウィンドファームは、2021年度にFIT認定を受けており、FIT価格は15円/kWhで買取期間は20年間。今後、FITに基づく運転を継続するのか、あるいはFIPへ移行してPPAを活用するのかについては、現時点では明らかにされていない。
コスモエコパワーは国内で20ヵ所、合計出力349.3MWの陸上風力発電所のほか、洋上風力発電所に関しても2ヵ所、合計出力138.6MWの事業に出資している。2025年7月には、青森県六ヶ所村でリプレース工事を進めていた「新むつ小川原ウィンドファーム」(出力:33MW)が完了し、運転を開始した。