コスモエコパワー、秋田県で最大100MW陸上風力の環境影響評価手続きを開始

2025年3月31日
コスモエコパワーは、全国で19ヵ所・計300MW超の
陸上風力を運転している(画像:コスモエコパワー)

コスモエコパワーは3月25日、秋田県で開発を計画している陸上風力発電事業(出力:最大100MW)について、「計画段階環境配慮書」を公表した。

同文書によると、計画中の「(仮称)秋田由利本荘ウィンドファーム」は、秋田市と由利本荘市の市境にまたがる約1,525haの事業実施想定区域に、4〜5MWの風力タービン20〜25基を設置する予定だ。事業の着工は2030年以降を予定し、運転開始は2033年以降を目指している。

コスモエコパワーは現在、秋田県内で2件の風力発電所を並行して計画している。2024年12月には、「秋田市沖洋上風力発電事業(出力:最大525MW)」の環境影響評価手続きを開始した。また、「秋田向浜ウィンドファーム事業(出力:最大30MW)」は、現在「環境影響評価方法書」の段階にある。

秋田県は風況に恵まれた地域であり、風力発電所の開発が活発で、今回の予定地周辺には25ヵ所以上の風力発電所が稼働しており、その多くは10MW未満の規模だが、秋田港洋上風力発電所(出力:54.6MW)、ユーラス秋田港ウインドファーム(出力:18.0MW)、由利本荘海岸風力発電所(出力:16.1MW)など、規模の大きい事業も含まれている。

また、開発段階にある風力事業には、洋上風力第1ラウンドで落札された最大910MWの洋上風力発電事業をはじめ、レノバの由利本荘岩城風力発電事業(出力:60〜106MW)、ユーラスエナジーの笹森山風力発電事業(出力:最大50MW)、JR東日本エネルギー開発の由利大内ウィンドファーム風力発電事業(出力:最大42MW)など、複数の事業が進められている。

電力市場に関わる最新のニュースをメールで毎週受け取りたい方は、ぜひエネハブのニュースレター(無料)にご登録ください。

その他の電力市場最新ニュース

月次レポート

電力市場&市場トラッカーのサンプル(過去号の完全版)をご希望の方は以下のフォームよりお知らせください。メールでお届けします。