
(画像:ファームランド)
ファームドゥグループのファームランドは10月15日、群馬県安中市の太陽光発電所(出力:2.3MW/DC、1.6MW/AC)から、カラオケチェーン「カラオケまねきねこ」を展開するコシダカへの電力供給を開始した。電力供給は、エナリスを通じた10年間のオフサイトPPAに基づいて行われる。
太陽光発電所はエナリスがアグリゲーターを担当し、同社グループの小売電気事業者であるエナリス・パワー・マーケティングを通じて、関東エリアの「カラオケまねきねこ」69店舗とその他コシダカの運営施設へ電力が供給される。PPAを通じて供給される電力量は、これら施設の年間消費電力量約12.7GWhのうち、約19%に相当する見込みである。
同発電所は2020年度上期の「太陽光第6回入札」において11.88円/kWhのFIT価格で落札されたものとみられ、経済産業省および電力広域的運営推進機関によると、年間発電量は約2.5GWhと見込まれる。PPA締結のために、同発電所はFIPに移行したとみられる。
コシダカは現在、全国に600店舗以上の「カラオケまねきねこ」を展開しており、東京都内に129店舗、埼玉・千葉・神奈川の3県に計140店舗を構える。これまでも、丸紅新電力、NTTアノードエナジー、パワーエックス、中部電力ミライズ、エクソルといった事業者とのPPAにより、他エリアの78店舗で再エネ由来の電力調達を進めてきた。同社は、2030年までに、電力消費量の30%以上を追加性のある再エネで賄うことを目標に掲げている。
一方、ファームランドは主に群馬県を中心に約125MWの太陽光発電所を保有している。地上設置型の設備に加えて、農地を活用した営農型太陽光発電を100件以上・合計約30MW運用している。