
グリーンエナジー&カンパニーは3月28日、同社孫会社のグリーンエナジー・ネックスが徳島県吉野川市で系統用蓄電池システムの一括受注契約を締結したと発表した。契約先の企業名は守秘義務契約に基づき公表していないが、グリーンエナジー&カンパニーとの資本関係はないという。
受注した事業は「鴨島山路蓄電所」(2MW/8MWh)で、現時点では受注金額や採用予定の蓄電池、運転開始スケジュールについて明らかになっていない。グリーンエナジー・ネックスは、同社の系統用蓄電池一括受注サービスを通じて、グリーンエナジー&カンパニーグループ内でEPC(設計・調達・建設)およびO&M(運転・保守)を担当し、蓄電池の導入から運用まで一気通貫で事業者をサポートする。
また、2024年9月には、グリーンエナジー&カンパニー、日本エネルギー総合システム、DMM.comの3社が共同出資し、鹿児島県霧島市で「霧島蓄電所」(1.99MW/8.128MWh)の運転を開始しており、グループとして系統用蓄電所の運用実績も積んでいる。
さらに、2025年3月には、グリーンエナジー&カンパニーの子会社であるグリーンエナジー・プラスが蓄電所のEPC契約を締結したことを発表した。1件目は、Q.ENESTホールディングスが栃木県佐野市にて開発する「Q.ENEST佐野高圧蓄電所」(1.999MW/8.226MWh)、2件目は不動産会社のFUNDIが長野県上田市で開発する蓄電所だ。
系統用蓄電所が電力需給の調整力の役割としてますます重要視される中、蓄電所のEPCおよびO&M市場は今後さらに拡大していくとみられる。