グリーンエナジー・プラス、印西市で4MWh蓄電所のEPCとO&Mを受注 2025年3月稼働予定

2025年3月11日
グリーンエナジーは、系統用蓄電池の一括受注サービスを通じて工事を受注した(画像:FUSOグループHD)

グリーンエナジー&カンパニー(以下、「グリーンエナジー」)は先月、同社の100%子会社であるグリーンエナジー・プラスが千葉県印西市で「印西蓄電所」(2MW/4MWh)の工事を受注し、着工したと発表した。同蓄電所は、2025年3月の運転開始を予定している。

グリーンエナジーグループは、同蓄電所のEPC(設計・調達・建設)およびO&M(運用・保守)を担当しており、系統用蓄電池の一括受注サービスを通じて受注した。同社によると、発注元や発注価格など詳細は非公表としている。

印西市では2019年以降、外資系大手IT企業をはじめとするデータセンター(DC)の建設が相次いでおり、今後もその傾向は続く見通しだ。都心や成田空港へのアクセスの良さ、地盤の固さなどが理由で、DC事業者からの契約申し込みが増加している。その影響を受け、東京電力パワーグリッドは印西市内に超高圧変電所の新設を決め、2024年6月から運転を始めている。

また、電力広域的運営推進機関は、2024年度から2034年度の東京電力管内における最大需要電力が年度平均1.0%の増加率であると想定しており、これはDCや半導体工場の新増設による電力需要の増加を反映した予測である。これにより、東京電力管内は全国10の供給エリアの中で、北海道に次いで、高い需要増加が見込まれる。

さらに、グリーンエナジーはEPCやO&Mサービスの提供に加え、合弁会社を通じて蓄電所を保有している。同社は、日本エネルギー総合システムDMM.comとの3社共同出資による「合同会社霧島蓄電所」を2024年に設立し、同年9月に鹿児島県霧島市の「霧島蓄電所」(1.99MW/8.128MWh)の運転開始を発表した。

グリーンエナジーグループは、今後も全国の自治体や企業と連携し、系統用蓄電所の導入拡大を進めていく方針だという。

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