
人材の拡充に資金を充当する
クリーンエナジーコネクトは6月6日、低圧太陽光発電所の開発資金として、シリーズDファーストクローズで42.8億円を調達したと発表した。これにより、同社の累計調達額は574億円に達した。
調達資金は、低圧太陽光発電所の開発や蓄電池併設による24時間365日カーボンフリー電力の供給および人材の拡充などに充てる予定だ。
出資者は、環境エネルギー投資を運営者とするEEI Booster1号投資事業有限責任組合、ジェイ・グロースを運営者とするRJバリューPlus1号投資事業有限責任組合、および非公開の投資ファンド1社を含む計3社である。
同社は2024年4月にシリーズCにて、SBIインベストメントを運営者とするKDDI Green Partners Fundからの出資を受けている。また、2024年9月には、グリーンプロジェクトボンドとメザニンローンを活用し、約800ヵ所・合計出力72MW/DCの低圧太陽光発電所に対して109億円を調達している。
エネハブのPPAデータベースによると、同社はNTTアノードエナジー、グーグル、Amazonとそれぞれ70MW規模のPPAを含む、オフサイトおよびバーチャルPPAを合計15件以上公表している。スギホールディングスとは関東エリアのスギ薬局65店舗に再エネを供給するPPAを締結し、2025年3月には契約を拡大して32ヵ所の追加開発も進めている。
クリーンエナジーコネクトは、オフサイトPPA向けを含む非FIT低圧太陽光発電所の開発に注力しており、2025年6月時点で累計2,200ヵ所超の発電所を開発している。合計出力は190MW/DCに達しているとみられる。なお、2024年6月時点では、稼働していた非FIT太陽光発電所は1,500ヵ所(合計出力:130MW/DC超)であったことから、同社は太陽光発電所の開発を着実に進めている。