
パワーエックスは2月17日、クリハラントが建設する2ヵ所の系統用蓄電所においてパワーエックス製の蓄電池を受注したと発表した。同事業は、経済産業省の2024年度「再生可能エネルギー導入拡大・系統用蓄電池等電力貯蔵システム導入支援事業費補助金」の採択を受けている。
1ヵ所目は茨城県久慈郡大子町の「だいご蓄電所(仮称)」(1.9MW/8.2MWh)で、パワーエックス製の大型蓄電池、Mega Powerを3基導入する。約1億3,200万円の交付を受けて建設し、運転開始は2026年を予定している。
2ヵ所目は兵庫県淡路市の「あわじ佐野新島蓄電所(仮称)」(4MW/16.4MWh)で、同蓄電池を6基導入する。この蓄電所には約2億8,100万円の交付が行われ、運転開始は2027年の予定である。
同事業は、昨年12月に運転を開始したクリハラント初の蓄電所事業「千葉君津蓄電所」(2MW/7.6MWh)に続くもので、千葉君津蓄電所はは経済産業省の2024年度補正予算「系統用蓄電システム・水電解装置導入支援事業」の交付を受け、TMEIC製の蓄電システムを使用している。
クリハラントは蓄電所事業に加え、バイオマス発電所1ヵ所、小水力発電所2ヵ所、太陽光発電所8ヵ所を保有しており、再エネの導入を積極的に進めている。
同社は総合エンジニアリング企業として、電力インフラ分野で豊富な経験と技術力を強みとしており、パワーエックスは大型定置用蓄電池の国内製造を中心に次世代のエネルギー企業を目指している。両社は今後、再エネのさらなる導入促進を目指し、蓄電所の開発、運営、保守において協業していく予定だ。