エンバイオHLDとNExT-eが合弁会社を設立、系統用蓄電所・再エネ併設型蓄電池事業に本格参入

2025年8月3日
NExT-eSは2008年に設立された(画像提供:NExT-eS)

土壌汚染地を活用したブラウンフィールド活用事業や再エネ開発事業を手掛けるエンバイオ・ホールディングス(以下、「エンバイオHLD」)は7月18日、蓄電池メーカー兼アグリゲーターであるNExT-eソリューションズ(以下、「NExT-eS」)との共同出資により、蓄電池事業に特化した合弁会社を設立すると発表した。

新会社「エンバイオ・ネクテス」は、エンバイオHLDが90%、NExT-eSが10%を出資し、2025年8月下旬の設立を予定している。

両社は、エンバイオHLDの再エネ開発およびEPC(設計・調達・建設)のノウハウと、NExT-eSの蓄電池開発および電力市場取引に関する知見を組み合わせ、系統用蓄電所および再エネ併設型蓄電池の開発、EPC、O&M(運用・保守)サービスの提供を目指す。あわせて、エンバイオHLDのブラウンフィールド活用事業との協業も視野に入れている。

エンバイオHLDは、バイオマス発電と地上設置型太陽光発電に加え、2024年12月にはシーアールイーが保有する物流施設「ロジスクエア」での屋上設置型発電の開発も行っており、早期に保有電源を100MW規模に拡大する取り組みを進めている。一方、合弁会社を通じた蓄電池事業については、同社が出資して自社保有とするのか、第三者へのサービス提供のみ行うのかは、現時点では明らかになっていない。

NExT-eSは2008年に設立され、自社開発のリチウムイオン電池制御システムを搭載した蓄電池製品の設計・生産を行っている。また、特定卸供給事業者として、2025年2月には卸電力市場同年4月には需給調整市場に参入している。

新会社の設立によりエンバイオHLDは、再エネ開発およびEPCで培ったノウハウを活かし、成長著しい蓄電池市場への参入を進める方針だ。

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