インベナジー、134MW稲庭風力の環境影響評価手続きが完了、2025年4月より着工予定

2025年1月28日
インベナジーは北海道で63MWの留寿都風力発電所を
運転している(画像:インベナジー)

インベナジーグループ稲庭ウインド合同会社は先月18日に、岩手県で開発を進めている「(仮称)稲庭風力発電事業」(最大出力:134.4MW)の環境影響評価書について経済産業省から確定通知を受領し、環境影響評価手続きが完了した。したがって、事業の実施に向けた準備を進めていくことが決まり、事業計画が記された同文書を1月24日に公表した。

同事業は、東北エリアの二戸市と八幡平市にまたがる695haの土地に、最大出力4.2MWの風力タービン32基を設置する。風力タービンの設置面積は約45.5haとなる。同社は今年4月の着工を予定しており、2027年12月からの試運転を経て2028年4月の運転開始を目指している。

同事業の環境影響評価手続きの第一段階となる「計画段階環境配慮書」は、インベナジーが2015年に提出している。その後、稲庭ウインドが手続きを引き継ぎ、昨年11月22日に「環境影響評価書」を経済産業省と関係自治体に提出、12月18日に修正の必要がない旨の確定通知を受領している。

インベナジーはこの他にも「(仮称)一戸・稲庭風力発電事業」(最大出力:219.6MW)において環境影響評価手続きを開始しているが、第一段階となる「計画段階環境配慮書」を2022年5月に提出して以来、進捗が見られていない。また、今年1月10日には、同社グループの島牧ウインド合同会社北海道で最大出力140MWの陸上風力発電事業の環境影響評価手続きを開始するなどして、陸上風力事業に向けた環境影響評価手続きを順次進めている。

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