のぞみエナジー、Banpu NEXT関連企業から約120MWのFIT太陽光を取得

2025年6月24日
のぞみエナジーは高圧、特別高圧を含む10ヵ所の
発電所を取得した(画像:バンプージャパン)

英インフラ投資会社Actisが設立したのぞみエナジーは6月18日、稼働中の太陽光発電所10ヵ所(合計出力:約120MW/DC、約90MW/AC)を、タイの再エネ開発事業者Banpu NEXTの関連会社から取得したと発表した。

取得した発電所はいずれもFIT認定を受けており、平均して約15年間の買取期間が残っている。発電所は、1~30MW規模で、北海道・東北・関西・九州に分散して立地している。

発電所10ヵ所の詳細は明らかにされていないが、Banpu NEXTの日本法人であるバンプージャパンの開発実績と取得した発電所の情報を照合すると、以下の大型案件が含まれている可能性がある。

  • 福島県会津若松市(26.2MW/DC、20.5MW/AC)
    FIT認定2013年度、FIT価格36円/kWh
    2038年11月に買取期間満了

  • 山形県川西町(25.4MW/DC、20.0MW/AC)
    FIT認定2013年度、FIT価格36円/kWh
    2040年10月に買取期間満了

  • 宮城県大郷町(28.8MW/DC、18.9MW/AC)
    FIT認定2013年度、FIT価格36円/kWh
    2039年11月に買取期間満了

  • 北海道むかわ町(22.0MW/DC、17.0MW/AC)
    FIT認定2012年度、FIT価格40円/kWh
    2038年7月に買取期間満了

のぞみエナジーは2024年12月にも、PAG Renewablesが保有していたとみられるFIT太陽光発電所(合計出力:312MW/DC)を取得したと発表している。今回の案件を加えると、稼働中の保有容量は約500MW、開発中の案件も含めると約900MWに達する。同社は2027年までに合計1.1GWの発電所を保有する目標を掲げており、今回の取得はその実現に向けた取り組みの一環である。

今回の取引について同社は「稼働中の発電所を取得したことにより、当社の継続的な成長を裏づけるとともに、陸上風力、太陽光、系統用蓄電所を含む新規開発の案件にも引き続き注力していく」とコメントしている。

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