のぞみエナジー、熊本で最大56MWの陸上風力発電事業の環境影響評価準備書を公表

2025年8月4日
のぞみエナジーはエルゴジャパンエナジー買収時に
同事業を取得した

のぞみエナジーと球磨風力発電は7月23日、熊本県で計画中の「(仮称)球磨村風力発電事業」(最大出力:55.9MW)に関する環境影響評価準備書を公表した。

同事業は、熊本県球磨村の約300haの敷地に、4.3MWの風力タービン13基を設置する予定だ。2026年8月に着工し、2028年11月に完工し、2028年12月の運転開始を目指す。

2020年5月の「配慮書」の段階では、当時の開発事業者であるエルゴジャパンエナジーは最大出力71.4MWの発電所を計画していたが、2021年1月の「方法書」で61.2MWに縮小している。同社は、陸上風力第2回入札(2022年度)において、球磨町の陸上風力発電30MWに対して、FIT価格15.9円/kWhで落札している。

周辺地域ではこのほかにも、GPSSホールディングス傘下の日本風力サービスによる「(仮称)出水ウィンドファーム事業」(最大出力:60MW)、ENEOSリニューアブル・エナジー(旧社名:ジャパン・リニューアブル・エナジー)による「(仮称)肥薩風力発電事業」(最大出力:68.8MW)、電源開発による「(仮称)肥薩ウインドファーム」(最大出力:129MW)などが環境影響評価手続きを進めている。

のぞみエナジーは、英インフラ投資会社Actisによって2023年に設立され、同年に第1号投資案件として、伊 Infrastruttureからエルゴジャパンエナジーを買収した。これにより、稼働中および開発終盤段階にある計230MWの太陽光・陸上風力発電事業を取得した。さらに、福島県で陸上風力発電事業(出力:56MW)も開発中だ。

同社は、日本における再エネ開発に特化しており、5億ドル規模で事業を展開している。2027年までには、再エネと蓄電池で合計1.1GWの電源を保有することを目指している。すでにPAG Renewablesバンプージャパンから稼働中のFIT太陽光発電所を買収し、運用容量は現時点で500MWを超えている。

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