
いすゞ自動車に供給する(画像:東京ガス)
いすゞ自動車は3月27日、東京ガスおよびその子会社である東京ガスエンジニアリングソリューションズを通じて、13MWの太陽光オフサイトPPAを締結したと発表した。
同事業に基づき、2025年4月から、複数の太陽光発電所(合計出力:13MW)で発電した電力が小売電気事業者の東京ガスを通じて、神奈川県内のいすゞ自動車藤沢工場に供給される。
年間供給量は約12GWhを見込んでおり、これは同工場で使用する電力量の約14%に相当する。藤沢工場では、トラックの組立や部品の製造を行っている。
いすゞ自動車の藤沢工場では、東京ガスが保有するLNG発電所をはじめ、他の電源からも電力を調達しており、再エネ由来の非化石証書を活用することで、実質再エネ100%を実現する。
また、今回のPPAでで確保した電力の一部は、エンジンなどを製造する栃木県栃木市の同社栃木工場でも、2027年4月から使用する予定だ。
いすゞ自動車の2023年年次報告書によると、同社は2022年からPPAを活用した電力調達を行っているが、今回発表したPPA契約はその中でも初めて公表された契約だ。
エネハブのPPAデータベースによると、東京ガスグループはこれまでにオンサイトおよびオフサイトPPAを少なくとも12件以上締結しており、大規模な契約には、セブン-イレブン・ジャパンとの10MWオフサイトPPAや本田技研工業との7MWオンサイトPPAなどがある。これらの契約には、発電事業者として関わっているものや、小売電気事業者として携わっている事業、またその両方のケースもある。