電源開発、南大隅ウィンドファームのリプレース工事開始、2027年12月運転再開へ

2025年3月30日
リプレース前に比べて出力規模を19.5MWに縮小する
(画像:電源開発)

電源開発(以下、Jパワー)は3月24日、完全子会社のジェイウインドが鹿児島県南大隅町の「南大隅ウィンドファーム」(出力:19.5MW)のリプレース(建て替え)工事を開始したと発表した。運転開始は、2027年12月を予定しており、Jパワーグループの風力発電事業としては、今回のリプレース工事が5件目となる。

同発電所は2003年に運転を開始し、Nordex製1.3MWの風力タービン19基(合計出力:24.7MW)を設置し、FIT(固定価格買取制度)認定を受け、2023年1月まで運転していた。

リプレース後は、Siemens Gamesa製の4.3MW風力タービン5基(出力制御により合計19.5MW)を導入する予定で、2025年1月に発表したKDDIとの20年間のバーチャルPPAとFIP(フィード・イン・プレミアム)を活用して収益化を目指す。発電した電力は、卸電力市場に売電する。

Jパワーはこのほかにも、熊本県西原村の「阿蘇にしはらウィンドファーム」(出力:17.5MW)が2023年1月に、山口県長門市の「楊貴妃の里ウィンドパーク」(出力:4.5MW)は2024年4月に運転を終了しており、いずれもリプレース工事を計画している。阿蘇にしはらウィンドファームは、「(仮称)新阿蘇にしはらウインドファーム」として、2023年11月に環境影響評価準備書を公表しており、楊貴妃の里ウィンドパークについては現時点で環境影響評価手続きを開始していないとみられる。

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