
(画像出典:東京電力)
経済産業省・資源エネルギー庁は6月28日の専門家会合で、第2回長期脱炭素オ電源オークションの概要を示した。主な変更点は、既設原発の投資を促すための募集枠を新たに設け、オークションの募集量を前回の4GWから5GWに引き上げる。
5GWのうち、各電源種毎の募集上限は以下の通り。
- 既設火力の改修:1GW
- 蓄電池/揚水発電(3〜6時間未満):750MW
- 蓄電池/揚水発電(6時間以上):750MW
- 既設原発の安全対策投資:2GW
上記に加え、LNG専焼火力を2.24GW募集することも視野に入れている。これは、2023年度の残余分約0.24GWと2024年度の募集量2GWを合算した値である。
入札の上限価格は物価補正等の更新を行った結果、一部の電源種において上限価格が見直された。
第2回長期脱炭素電源オークションの応札は、2025年1月20日〜1月27日の間に行われる予定である。オークションに先立ち、電力広域的運営推進機関(OCCTO)は2024年9月に募集要綱と約款を公表し、2024年10月15日に事業者情報の登録を開始する予定である。
2023年度に行われた第1回長期脱炭素電源オークションでは、「脱炭素電源」4.01GWと「LNG専焼火力」5.76GWが落札された。エリア別の落札容量や落札事業者などの詳しいデータについては、エネハブの無料レポートをご覧ください。