
百五銀行は11月18日、滋賀銀行と共同で太陽光発電所保有会社である、紀尾井町電力合同会社に2億3,750万円の融資を10月31日に実行したと発表した。
紀尾井町電力は、グローバル・インフラ・マネジメントと三井住友ファイナンス&リースの子会社である、SMFLみらいパートナーズが運営するファンドが出資している企業である。同融資では、三重県を拠点とする百五銀行がアレンジャーを務め、シンジケートローンによるプロジェクトファイナンスを組成した。
紀尾井町電力はこの融資を受けて、18ヵ所合計12.575MW/DC 7.449MW/ACの非FIT(固定価格買取制度)太陽光発電所を取得、保有する。百五銀行の発表によると、開発予定の太陽光発電所は新設かつ FIT 制度に基づかないコーポレート PPA による再エネ発電事業であり、中部電力ミライズや大阪ガスなどとのPPAを通じて収益化される計画である。18ヵ所の発電所のうち、11ヵ所が中部エリア、5ヵ所が関西エリア、東北エリアと関東エリアがそれぞれ1ヵ所となっている。
また、維持管理事業者はジャパンインスペクションなどが発電所の保守管理を行う。
百五銀行は今年初め、4ヵ所のFIT制度に基づく低圧発電所事業に1,000万円の融資を行い、10MWのFITプロジェクトに3億2,000万円のシンジケートローンを組成したが、非FITプロジェクトへの融資を発表するのは今回が初めてである。