
総事業費約14億円で建設した(画像:生活クラブ)
生活クラブ生活協同組合(以下、「生活クラブ」)の風力発電事業を担う一般社団法人グリーンファンド秋田は5月27日、秋田県にかほ市で建設を進めていた「にかほ院内風力発電所」(出力:1.99MW)を2025年4月に運転を開始したと発表した。
生活クラブによる風力発電事業としては、2012年に同市で運転を開始した「にかほ北風力発電所(夢風)」(出力:1.99MW)に続く2件目となる。
にかほ院内風力発電所は、出力2.3MWの風力タービン1基を設置し、出力を1.99MWに制限して運用している。2015年度にFIT(固定価格買取制度)の認定を受けており、買取期間は20年間、FIT価格(陸上風力20kW以上)は22円/kWhとなっている。
運営主体は、生活クラブと市民風力発電が共同で設立したSPC(特別目的会社)の生活クラブにかほ院内風力発電が担う。総事業費は約14億円で、そのうち約12億円は北都銀行からの融資、残る約2億円は、にかほ市民および生活クラブ生協組合員を対象とした市民ファンドによる出資により調達した。
生活クラブが開発した第1号案件のにかほ北風力発電所は2012年度にFIT認定を取得し、年間発電量は約4.73GWh。2012年4月より首都圏の生活クラブ41事業所に電力を供給し、2014年には生活クラブエナジーを設立。2015年からは同社を通じて事業所に、2016年6月からは組合員家庭にも電力供給を開始した。
にかほ院内風力発電所の構想は、第1号案件の運転開始直後に始まったものの、2016年に東北電力の送電線容量の不足により一時中断。その後、接続条件の見直しや事業費の再試算を経て、2020年に開発を再開した。
この発電所は、東京・神奈川・埼玉・千葉の単協が出資したにかほ北風力発電所と異なり、10の単協と1連合会が参画して設立された新たな事業体「にかほ院内風力発電」により独立して運営する。