
東北電力は12月5日、秋田県仙北市の水力「神代発電所」の最大出力を従来の19.7MWから21MW(+1.3MW)へ引き上げたと発表した。同社がダム式水力発電所の設備更新を伴わずに出力を高めるのは今回で5例目となる。
今回の増強は、発電に使用する最大水量を40m3/秒から44m3/秒へと増加し、水車の性能を最大限活用することで、約6.6%の出力向上を実現した。
東北電力はこれまでに、同様の手法によって合計9.4MWの出力増強を行ってきた。2022年2月には新潟県の「第二鹿瀬発電所」(55MW→57.2MW)、2025年5月には山形県の「上郷発電所」(15.4MW→16.2MW)、同年6月には秋田県の「郷内発電所」(13.2MW→14.8MW)を増強した。また、11月には山形県の「八久和発電所」(60.3MW→63.8MW)の出力を引き上げている。
1940年に運転を開始した神代発電所では、設備の高経年化が進んでいた。今回のような運用改善による出力向上は、東北電力が保有する200ヵ所以上・合計2.5GW規模の水力発電所の供給力を維持・増強していくうえで重要な取り組みとなる。同社は、既設水力の改善を継続的に進め、供給力強化を図っていく方針だ。