
専焼バイオマス発電所である(画像出典:東北電力)
11月5日、東北電力は53MW「鳥海南バイオマス発電所」(山形県遊佐町)が11月3日に運転を開始したことを発表した。
同発電所の事業主体である鳥海南バイオマスパワーの出資比率は、東北電力が75%、オリンピアが15%、静岡ガス&パワーが10%である。東北電力は、オリンピアが当初開発を進めていた同発電所への出資を2021年4月に発表していた。
同発電所の燃料には、主に輸入した木質ペレットとパーム椰子殻(PKS)を使用し、年間330GWhを発電する予定である。固定価格買取制度 (FIT)の認定を2017年2月に受けており、FITの調達価格は24円+税/kWh。
鳥海南バイオマス発電所は、東北電力にとって初めての専焼バイオマス発電所となる。また、東北電力は今後も順次バイオマス発電所の運転を開始する予定で、2026年6月には新潟県で横手発電所 (2MW)、2026年10月には同じく新潟県で湯沢発電所 (2MW)の運転を開始する予定である。新潟県横手市と湯沢市のバイオマス発電所はいずれも東北電力が89%出資している合弁会社、「横手湯沢フォレストサイクル」が建設と運営を行う。また、2024年12月には東北電力が20%出資している合弁会社が、新潟東港バイオマス発電所 (出力50MW) の運転を開始する予定である。