東京センチュリー、20MW「鹿児島・霧島メガソーラー発電所」に60MWh蓄電池を併設、FIPに移行へ

2025年6月30日
「鹿児島・霧島メガソーラー発電所」は2024年4月に
運転を開始した(画像:東京センチュリー)

東京センチュリーは6月27日、京セラとの合弁会社である京セラTCLソーラーが運転する「鹿児島・霧島メガソーラー発電所」(出力:25.1MW/DC、20MW/AC)に蓄電池(15MW/60MWh)を併設すると発表した。

2027年1月頃をめどに、同発電所をFITからFIPへ移行する計画である。なお、同合弁会社への出資比率は東京センチュリーが81%、京セラが19%である。

今回の蓄電池併設工事は2025年6月初旬に始まり、EPC(設計・調達・建設)は九電工が担当している。また、この取り組みは、経済産業省の2024年度予算「再生可能エネルギー電源併設型蓄電池導入支援事業」の採択を受けた案件の一つである。

鹿児島・霧島メガソーラー発電所は2013年度にFIT認定を受け、2024年4月に運転を開始している。FIT価格は36円/kWhで、契約期間は2041年9月まで有効である。この太陽光発電事業も九電工が建設を手掛けた。

FIPへの移行に伴う蓄電池の併設は、京セラTCLソーラーにとって2ヵ所目となる見込みだ。1ヵ所目は、「熊本荒尾メガソーラー発電所」(出力:2.5MWDC/2MWAC)で、2015年3月に運転を開始し、2024年6月に蓄電池(3MWh)を追加設置しFIPへと移行した。

京セラTCLソーラーは、今回の取り組みによって、経済的出力制御の影響を最も受ける九州エリアにおいて、FIT電源の収益性改善に向けた事例となる。経済産業省のFIT/FIPデータベースによると、同社は九州エリアにおいて運転中の太陽光発電所を13ヵ所・合計56.4MWを保有しており、今後もFIPへの移行が加速する可能性がある。

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