東京ガス、高圧系統用蓄電所の最適運用サービス開始、ライフワンと系統用蓄電所5ヵ所の運用受託契約締結

2025年12月30日
東京ガスは系統用蓄電所への投資に加え運用事業を拡大

東京ガスは12月23日、高圧系統用蓄電所を対象とした最適運用サービスの提供を開始すると発表した。最初の案件として、ライフワンが保有する5ヵ所の系統用蓄電所(各2MW/8MWh)について運用受託契約を締結。東京ガスが強みとする電力取引による価格予測や運用ノウハウを活かし、アグリゲーションを担当する。

東京ガスはこれまで、特別高圧の系統用蓄電所を対象に同様のサービスを展開しており、今回、新たに高圧系統用蓄電所にも対象を拡大する。

ライフワンが保有する5ヵ所の系統用蓄電所は、東北に1ヵ所、中部に1ヵ所、関西に2ヵ所、九州に1ヵ所となる。東北エリアでは、秋田県の「ライフワン能代市河戸川発電所」、中部エリアでは愛知県の「ライフワン犬山市善師野三軒寺発電所」、関西エリアでは兵庫県の「ライフワン淡路市大町蓄電所」および兵庫県の「ライフワン洲本市五色町蓄電所」、九州エリアでは鹿児島県の「ライフワン伊佐市大口大田発電所」に位置しており、いずれも2026年度下期から順次運転開始を予定している。

東京ガスは、ライフワンの今後の新規開発案件においても、優先交渉パートナーとすることで合意している。同社は本サービスを通じ、2028年度までに高圧系統用蓄電所の運用設備規模200MWを目指す。一方、特別高圧の系統用蓄電所について、2030年度までに運用設備規模800MWの目標を掲げ、系統用蓄電所事業を推進している。

東京ガスは、2024年4月に系統用蓄電所事業の第1号案件として「大分県角子原蓄電所」(25MW/50MWh)の建設工事を開始している。同蓄電所は、完全子会社のニジオが開発および保守業務を担当し、2026年度に運転開始を予定している。

さらに同社は2025年12月、岡谷鋼機との共同開発により、北海道苫小牧市で計画中の「苫小牧パワーストレージステーション」(25MW/75MWh)を着工した。同蓄電所は、経済産業省の2024年度予算「再生可能エネルギー導入拡大・系統用蓄電池等電力貯蔵システム導入支援事業費補助金」の採択を受けている。このほか東京ガスは、Eku Energyの日本法人である日本蓄電レノバ、シンガポールのEquis Developmentとトーリング契約を締結している。

ライフワンは中古不動産のリフォーム事業等を展開する企業だが、近年は系統用蓄電所の開発・販売・施工など事業領域を拡大している。

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