
機能を引き継ぐ事業である(画像:日本製鉄)
日本製鉄は先月、福岡県北九州市の九州製鉄所構内で開発を進めるLNG火力発電事業(出力:2GW)について、「計画段階環境配慮書」を公表し、環境影響評価手続きを開始した。
この「(仮称)日本製鉄 九州製鉄所八幡地区構内 天然ガス焚き発電所建設計画」では、出力約500MWのガスタービン・コンバインドサイクル発電設備(GTCC)を4基(7〜10号機)新設する計画だ。主燃料はLNGで、将来的には水素・アンモニアの混焼・専焼への転換も見込んでいる。2027年末に着工し、2031年頃から2040年代初頭にかけて順次運転を開始する見通しだ。
新しい発電所は、日本製鉄と九州電力が折半出資する「戸畑共同火力発電所」(合計出力:約1GW)の後継電源として計画している。同発電所は老朽化が進んでおり、現在は2〜6号機の5基が稼働しているが、2号機(出力:156MW)、5号機(出力:110MW)、6号機(出力:149MW)は2030年代に、3号機(出力:250MW)、4号機(出力:375MW)は2040年代に順次廃止する予定だ。なお、1号機は老朽化により1989年に廃止されている。
7〜10号機がすべて稼働する2040年代には、総出力は現在の1GWから2GWへ倍増する見込みだ。
日本製鉄は、国内の発電事業者の中でも発電規模の大きい事業者である。経済産業省によると、2025年1月時点での発電量は632GWhで、JERAと旧一般電気事業者9社などに次いで18位である。また、日本製鉄の2020年度実績では自社の電力消費量の42%を自家発電(燃料焚き32%、排熱回収10%)、46%を共同火力で賄っていたという。