
北陸電力は先月初め、福井県にある敦賀火力発電所2号機(出力:700MW)の木質バイオマス混焼比率を11月30日より15%に引き上げしたことを発表した。
同発電所では、主に石炭を使用しており、2007年9月から木質バイオマス混焼を開始したものの、混焼比率は約1%にとどまっていた。今回混焼比率を引き上げたことにより、同発電所のバイオマス燃料由来の発電量は年間750GWhに達する見込みである。
敦賀火力発電所は、1991年に1号機(出力:500MW)の運転を開始し、2000年には2号機が増設された。 当初、2号機では木質チップを使用していたが、今回木質ペレットが導入された。北陸電力は、2022年にバイオマス燃料を製造・販売する米国のAymiumに出資し、燃料の長期売買契約を同時に締結していた。木質バイオマス燃料の安定供給のための準備を進めた上で、同発電所における混焼比率を引き上げた。