
(画像:タクマ)
広島ガスは3月28日、同社初となる100%出資のバイオマス発電所の建設を開始した。今後は、SPC(特別目的会社)を設立し、事業を譲渡する予定だ。
広島県廿日市市に建設する「大野浦バイオマス発電所」(出力:1.99MW)は、国内の林地残材を燃料とし、年間約13.8GWhの発電量を見込んでいる。発電所の設計・調達・試運転業務はタクマが担当し、運転開始は2026年7月を予定している。
発電する電力は、FIP(フィード・イン・プレミアム)を活用して収益化する計画で、卸電力市場や需給調整市場、PPAなどを通じた売電に加え、市場価格に連動したプレミアム収入も得られる見込みだ。
なお、広島ガスは大野浦バイオマス発電所の建設に先立ち、広島県海田市の「海田発電所」(出力:112MW)にも出資している。同発電所は、木質バイオマスを約80%、石炭を約20%混焼する発電設備である。広島ガスと中国電力がそれぞれ50%ずつ出資する海田バイオマスパワーが運営している。