太陽HD、兵庫県で水上太陽光2ヵ所を運転開始、合計2.52MWをグループ向けにPPA供給

2025年4月11日
太陽グリーンエナジーは水上太陽光発電に特化して事業を進めている(画像:太陽ホールディングス)

太陽ホールディングスは4月1日、子会社の太陽グリーンエナジーが兵庫県内において2月28日より水上太陽光発電所2ヵ所の運転を開始したと発表した。両発電所(合計出力:2.52MW)で発電した電力は、グループ会社の太陽ファルマテックへオフサイトPPAを通じて供給する。

同PPAにより、年間約2.98GWhの電力が、大阪ガスおよびその代理店であるDaigasエナジーを通じて、大阪府高槻市にある太陽ファルマテックの本社兼工場に供給される。

両発電所は、太陽グリーンエナジーのSPC(特別目的会社)であるTGE水上ソーラー1号が保有する。加古川市の二号池水上太陽光発電所(出力:1.67MW)は年間約1.98GWh、稲美町の長法池水上太陽光発電所(出力:841kW)は年間1GWhの発電量を見込んでいる。

太陽グリーンエナジーは2015年10月、埼玉にて同社初の水上太陽光発電所(1MW/AC)を稼働して以来、全国8県で計18ヵ所の水上太陽光発電所を運転中であり、その多くがFIT(固定価格買取制度)の発電所である。2024年2月には、大阪府泉佐野市の庄田池水上発電所(出力:1MW)が、初めてPPAを活用した事業として運転を開始した

太陽光発電に適した用地の確保が難しくなる中、同社は水面空間を活用した発電所の開発を進めている。水上に太陽光パネルを設置することによりパネルの温度が上昇しにくく、発電効率の維持にもつながる点が強みだ。このような特性から、水上太陽光発電は再エネの導入拡大や「追加性」のある再エネとして注目されつつある。

また、水上太陽光発電の可能性を見据え、2024年にはSMFLみらいパートナーズと自然電力が、水上太陽光発電事業者の水田湖一を共同で取得した。太陽グリーンエナジーは、今後も水上太陽光発電所の開発を進めていく方針だ。

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