
北陸電力は1月27日、富山県富山市にある水力発電所「猪谷発電所」の出力を23.6MWから24.8MW(+1.2MW)に引き上げたと発表した。
同社によると、「高原川水系の猪谷発電所で実施した性能確認試験において、既存設備の有効活用(最大使用水量の増加)により、発電所出力が1,200kW増加できることを確認したため、出力を変更しました。」と述べた。
北陸電力は経済産業省へ出力変更に伴う書類を2025年1月8日に届け出を行い、1月24日から増強後の出力で営業運転を再開した。これにより、年間発電電力量は従来よりも約1.5GWh増加する見込みである。
北陸電力は、富山県、岐阜県、石川県、福井県に131ヵ所の水力発電所を保有しており、合計出力は約2GWにのぼる。そのうちの一つとして、猪谷発電所は、1929年に運転を開始した。
また、昨年12月、北陸電力は水力発電所である「花立発電所」(出力:2MW)を2030年までに石川県小松市に新設し、同発電所を活用したオフサイトPPAを西日本旅客鉄道と締結したことを発表しており、再エネによる発電量の増加に取り組んでいる。