
(画像:運動会プロテインパワー、CC BY-SA 4.0)
老舗繊維メーカーの北紡は12月10日、エネルギー関連市場の成長を見据え、蓄電池エネルギーシステムの導入・運用事業を開始すると発表した。第1段階として、石川県白山市にある同社白山工場の敷地内に系統用蓄電所を設置する予定だ。
同社は、2026年上旬に北陸電力送配電へ系統接続検討の申込みを行い、同年中旬に運転開始を予定している。蓄電所の規模や設置される蓄電システム、施工会社、アグリゲーターなどの詳細は、現時点で明らかにされていない。完成後は同蓄電所を通じて需給調整市場への参入を予定している。
自社で所有している土地を活用することで、新たに取得または賃借した用地に建設する場合と比べ、コストを抑えつつ、より短期間で蓄電所を完成させることが可能となる。また、運転開始までのリードタイムを短縮できる。さらには、工業地域内の既存インフラを活用できるため、将来的な規模拡大にも対応可能である。
北紡は、主力の紡績事業に加え、マスク製造、体調管理システムの販売代理、再生可能樹脂の回収・加工を行うリサイクル事業なども手掛けている。2025年7月には、財務健全化を目的とした仮想通貨ビットコインの購入も開始した。また、同年9月には生成AIデータセンター事業の参入に向けて、ソフトウェアの企画・開発を手掛けるエレクスと基本合意書を締結。白山工場敷地内には、生成AI向けコンテナ型データセンターを設置する予定で、今回の系統用蓄電所の設置は、将来的な同事業の展開に備えた電源インフラの先行整備として位置づけられている。