
タービンが採用される(画像出典:Vestas)
7月29日、住友商事と東京電力リニューアブルパワーの合弁会社で長崎県西海市江島沖において420MWの洋上風力発電事業を開発している「みらいえのしま合同会社」の事業所の開所式を行なった。
2023年に開催された、洋上風力第2ラウンドにおいて長崎県西海市江島沖の選定事業者となった「みらいえのしまコンソーシアム」は、2024年3月に「みらいえのしま合同会社」を設立した。入札の結果、フィード・イン・プレミアム(FIP)の供給価格は22.18円/kWhで、1.5MWのVestas製のタービン28基を採用することが決まっている。
現在、海況や風況などの環境調査を行っており、2025年1月の着工を目指している。同事業は国内の他の洋上風力の案件に比べ、海底地盤が固いことが懸念されているが、海洋建設物の経験が豊富な五洋建設の協力のもと2029年8月頃に発電所の運転を開始する予定。
洋上風力第2ラウンドでは、長崎県の同事業を含め4海域が公募された。「秋田県八峰町、能代市沖」をジャパン・リニューアブル・エナジー(JRE)と東北電力のコンソーシアムが、「秋田県男鹿市、潟上市、秋田市沖」をJERA、電源開発、伊藤忠商事、東北電力のコンソーシアムが、そして「新潟県村上市、胎内市沖」を三井物産と大阪ガスのコンソーシアムがそれぞれ落札した。
第1ラウンドでは、三菱商事が率いるコンソーシアムが「秋田県能代市、三種町、男鹿市沖」、「秋田県由利本荘市沖」、「千葉県銚子市沖」の3海域すべてを落札した。
なお、第3ラウンドの入札は今月初めに締め切られ、公募結果は年末に発表される見込み。