上組とバンプージャパン、都内に2MW/8MWh系統用蓄電所を建設へ 2028年4月完工予定

2025年3月13日
同蓄電所は、上組東京多目的物流センターに整備する
(画像:上組)

上組は3月11日、バンプージャパンと共同開発する「東京都海の森蓄電所」(1.999MW/8.226MWh)の建設計画を発表した。

新たな蓄電所は、上組が保有する上組東京多目的物流センター(東京都江東区)の敷地内に整備し、パワーエックス製のコンテナ型大型定置用蓄電池であるMega Power(2.742MWh)を3基設置する。2027年1月に着工し、2028年4月の完工を予定している。

同蓄電所の電力は、バンプーパワートレーディングが卸電力市場を通じて売電するという。

東京都海の森蓄電所は、上組とバンプージャパンの合弁会社である、東京都海の森バッテリー事業合同会社が開発する。出資比率は、上組51%、バンプージャパン49%である。同事業は、東京都の2024年度「再エネ導入拡大を見据えた系統用大規模蓄電池導入促進事業」の採択を受け、交付額は2.9億円。この事業は、東京都内で初めて採択を受けた系統用蓄電所となる。

両社は、他にも複数の系統用蓄電所プロジェクトを並行して進めている。バンプージャパンは、経済産業省の2024年度予算「再生可能エネルギー導入拡大・系統用蓄電池等電力貯蔵システム導入支援事業費補助金」の支援を受け、福島県と宮崎県で蓄電所を建設する。また、岩手県遠野市では、14.5MWの系統用蓄電所を開発中だ。一方で、上組は兵庫県で13MW/54.84MWhの系統用蓄電所を建設しており、2026年2月の完工を目指している。

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