
すべて買い取る(画像出典:インベナジー)
本田技研工業(ホンダ)は9月27日、留寿都ウインド合同会社の63MWの「留寿都風力発電所」(北海道虻田郡)と国内で初めてとなるバーチャルPPAを締結した。同契約は、北海道におけるバーチャルPPAの規模としては最大級である。
ホンダは、同発電所に由来する環境価値のみを購入し、電力は契約している小売電気事業者から別途調達する。インベナジー・ウインドのグループ会社である留寿都ウインドは発電した電力を卸電力市場で売電し、両社で合意したバーチャルPPAの固定価格と卸電力市場価格の差金決済取引により事後精算する。
同PPAは、2025年9月に取引が開始される予定である。
インベナジーは、アメリカ、ヨーロッパ、アジアで再エネ発電や蓄電所を開発している、アメリカの企業である。留寿都風力発電所は、同社にとって国内で初めての陸上風力発電事業である。同発電所では、GE ベルノバ製のタービン4.2MWが15基導入されており、今年3月に発電所の運転を開始した。
エネハブのPPAデータベースによると、ホンダは過去に国内で2件のオンサイトPPAを公表している。そのうちの1件は、同社の熊本製作所における7MW太陽光であり、東京ガスエンジニアリングソリューションズと2022年に契約している。