フジサービス、静岡県で計2.1MW営農型太陽光を稼働、ローム浜松にオフサイトPPAで供給開始

2025年7月1日
太陽光パネル下ではレモンを栽培している
(画像:フジサービス)

住設機器の施工販売を手掛けるフジサービスは、静岡県浜松市で営農型太陽光発電所2ヵ所(合計出力:2.6MW/DC、2.1MW/AC)の運転を開始し、6月20日よりローム浜松へ電力供給を開始したと発表した。

中部電力ミライズを小売電気事業者とするオフサイトPPAを通じて行われ、年間発電量は約3.4GWhを見込んでいる。なお、同発電所はFIP制度を活用していない。

フジサービスによると、2ヵ所のうち1ヵ所目は浜松市中区の農地(約23,000㎡)に設置された発電所(出力:2.0MW/DC、1.6MW/AC)であり、2ヵ所目は浜松市浜名区の農地(7,372㎡)に設置された(出力:622kW/DC、500kW/AC)、太陽光パネル下ではレモンの栽培が行われている。

エネハブのデータベースによると、今回の契約はフジサービスが公表した初のPPAであり、ロームグループとしても初めて単独で契約したオフサイトPPAである。ローム浜松は、中部電力ミライズが主導した、15社によるオンサイトとオフサイトPPAを組み合わせたプロジェクトにも参加している。

経済産業省によると、フジサービスはこのほかにもFIT認定を取得した太陽光発電所13ヵ所(合計出力:2.3MW/DC、2.3MW/AC)を運転している。中部エリアにおける低圧(50kW未満)太陽光11ヵ所が中心であるが、三重県にはメガソーラー(出力:1.5MW/DC、1.5MW/AC)、岐阜県には高圧太陽光(出力:249kW/DC、249kW/AC)が運転中である。

昨今、営農型太陽光発電所への関心が高まっており、環境省は国内の太陽光発電の導入ポテンシャルのうち、約半分を営農型が占める可能性があるとみており、今後も営農型太陽光発電所が増える見込みである。

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