ダイハツディーゼル、工場間で太陽光発電由来の余剰電力を自己託送

2024年7月18日
ダイハツディーゼルの主力製品は、船舶用のディーゼルエンジンである(画像出典:ダイハツディーゼル)

7月1日、ダイハツディーゼル株式会社に自己託送業務支援サービスを提供するデジタルグリッド株式会社はダイハツディーゼルの守山第二工場から守山第一工場への自己託送を開始したと発表した。

同サービスの一環として、滋賀県守山市にあるダイハツディーゼル守山第二工場の屋上に、年間約1.94 GWhの発電量を見込んだ出力1.47MW (DC) の太陽光発電所が建設された。発電した電力の一部を自家消費し、余剰電力は送電網を経由して約3 km離れた守山第一工場まで自己託送する。

自己託送の場合、需要家は小売電気事業者を介さずに送電網を利用して施設間で電力の融通ができるが、需給計画の提出やインバランスの負担が発生するため、ダイハツディーゼルはデジタルグリッドにその業務を委託した。

デジタルグリッドは、自己託送の業務支援サービスを提供するだけでなく、PPA事業者と需要家をつなぐバーチャルPPAのプラットフォームの運営も行なっている。エネハブのコーポレートPPAデータベースによると、ソニーグループ株式会社株式会社リコーなどがバーチャルPPA契約の際にデジタルグリッドの同サービスを利用した実績がある。

ダイハツディーゼルは、東京証券取引所に上場している会社であり、主に船舶用ディーゼルエンジンおよびコージェネレーションシステムなどを製造している。

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