
(画像:スターシーズ)
スターシーズは9月11日、中国の蓄電池メーカーであるShanghai Robestec Energy(以下、「ロベステック」)と共同開発した高圧系統用オールインワン型蓄電池システムを、野村屋ホールディングス(以下、「野村屋HD」)が兵庫県西脇市に建設予定の蓄電所(約2.0MW/約8.4MWh)向けに受注したと発表した。
ロベステックと2025年6月に業務提携して以来、初の受注案件となる。2026年1月に着工し、同年3月に完成、その後2ヵ月間の試運転期間を経て、5月末に本格運転を開始する予定。
野村屋HDは、不動産クラウドファンディング運営会社ヤマワケエステートのクラウドファンディングサービスを通じて資金を調達し、2025年7月28日時点で、目標額の約5.4億円を上回る約6.5億円が集まった。
長野を拠点とする野村屋ホールディングスは、県内を中心に500ヵ所以上の太陽光発電事業(合計出力:72MW以上)の開発実績がある。2030年には売上高100億円を目標としており、系統用蓄電所を成長の柱の一つと位置づけている。また、再エネ事業のさらなる拡大を目指し、小売電気事業者の登録も視野に入れている。
一方、ファッション販売を主力事業とするスターシーズは、2025年初めに蓄電所事業への参入を発表。6月にロベステックと業務提携し、共同で日本国内における蓄電所の開発を進めるとともに、蓄電池の輸入・設置・保守をワンストップで提供する計画を立てている。全国50ヵ所の事業候補地向けに、ロベステックから合計400MWhの蓄電システムを調達する方針だ。
さらに同社は、日本エネルギー総合システムと提携し、和歌山県紀の川市で同社初となる「紀の川上田井蓄電所」(2MW/8MWh)の建設工事を2025年9月に着工し、2026年1月の運転開始を予定している。