
日本法人が基本合意書を締結した(画像:サンビレッジ)
サンヴィレッジは2月21日、Sungrow Japanと合計500MWhの系統用蓄電池システムの調達に関する基本合意書を締結したことを発表した。今後、サンヴィレッジが全国で開発する蓄電所には、Sungrow製の「PowerTitanシリーズ & PowerStackシリーズ」の蓄電システムを採用する予定だ。
これらのシステムは、PACK、RACK、PCS(パワー・コンディショナー)の三段階過電流保護、火災安全設計、熱暴走防止機能など、安全性に配慮した設計が施されており、需給調整市場における応動時間の速い一次調整力にも対応できるという。
サンヴィレッジはこれまで、北関東を中心に低圧および高圧の太陽光発電所を開発・建設してきた。当初はFIT(固定価格買取制度) を活用していたが、近年は非FIT太陽光発電所の開発も加速し、PPAに基づく収益化を進めている。エネハブのPPAデータベースによると、同社はすかいらーくホールディングスとの1.5MWのオフサイトPPAに携わっている。
自然変動電源の増加により、系統用蓄電所の需要が高まっていることを受け、サンヴィレッジは系統用蓄電書事業の開発にも力を入れている。今月初めには三菱HCキャピタルエナジーと提携し、100MW/400MWhの系統用蓄電所事業を計画していることを発表。また、HD Renewable Energyとの提携により、関東および中部エリアで2MW/8MWhの系統用蓄電所事業13ヵ所を共同開発する予定だ。
サンビレッジは今後、250ヵ所・合計500MWの系統用蓄電所開発を目指しており、具体的な目標年度については現時点で公表していない。