キオクシア、中部電力から年間160GWhの水力発電による電力調達を開始

2025年12月7日
大井川水力発電所からの電力調達とみられる
(画像:中部電力)

半導体製造大手のキオクシアは12月2日、Googleとのクリーン電力の利用促進に向けた取り組みとして、中部電力が保有する水力発電所からの電力調達を開始したと発表した。日本経済新聞など複数のメディアによると、調達する電力は三重県の四日市工場に供給されるという。発電所名は公表されていないものの、静岡県の「大井川水力発電所」(出力:68.2MW)である可能性が高いとみられる。

発表によると、キオクシアは「日本の製造業者に追加的かつ費用対効果の高いクリーン電力を供給すること」を目指すGoogle主導の取り組みの一環として、年間約160GWhの電力を調達する見込み。こうした取り組みは、GoogleのScope 3(サプライチェーン上で発生する自社以外の温室効果ガス排出)の排出量削減にも貢献する。

今回の電力調達は、中部電力が2023年1月に発表した、大井川水力発電所の改修を企業参加型で進める計画と整合している。この取り組みは、同発電所の改修費用を参加企業が分担し、その代わりに改修により増加した発電量を「追加性のある再エネ」として調達する仕組みである。改修内容は主に老朽化した水車ランナの交換で、年間約1.9GWhの発電量増加が見込まれる。工事は2024年10月~2025年4月にかけて実施予定としていた。

当時、参加企業は6社のうち3社のみが明らかにされており、いずれも米国の半導体関連企業であるApplied Materials、Micron Technology、Skyworks Solutionsであった。なお、参加企業との電力需給契約は、中部電力の小売部門である中部電力ミライズが担当すると発表されていた。

大井川水力発電所は1936年に運転を開始し、老朽化が進んでいた。中部電力が企業と連携してリパワリング工事(水車・発電機等の一括更新)を実施するのは今回が初めての事例となる。

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