
(画像:イーレックス)
環境省のデータベースによると、イーレックスとENEOSが、共同で開発を進めている新潟県聖籠町のバイオマス発電所(出力:300MW)について、2025年11月26日付けで環境影響評価手続きを終了し、計画を中止することが明らかになった。
昨今、建設費の高騰に加え、円安で海外燃料に依存する設備の運転コストが上昇しているなかでの事業の中止である。計画が公表された2020年11月当時は約105円/米ドルであったが、現在では約150円前後/米ドルにまで円安が進み、円は40%以上下落している。
当初は2023年度中に着工し、2026年度に運転開始を予定していた。しかし、2023年5月に環境影響評価手続きを進める過程で指摘事項が出され、その分析に一定期間を要することから、着工は2026年度、運転開始は2029年度に延期されていた。
当初の計画では、かつてゴルフ場として利用されていたENEOS所有地の一部に発電所を建設し、年間約2TWhの発電を見込んでいた。燃料には、ベトナムやフィリピン等で試験栽培が行われている燃料用ソルガムを主に使用する予定で、非FITによる運転を想定していた。
イーレックスは現在、6ヵ所(49MW〜149MW)の発電所を稼働させている。これに加え、現在休止中の高知県高知市の「土佐発電所」(出力:20MW)や、2024年10月時点でバイオマス燃料の混焼を予定していると発表された新潟県糸魚川市の石炭火力「糸魚川発電所」(出力:149MW)を含めると、同社が保有する発電所の合計出力は493MWに達する。