インベナジー、北海道島牧村に最大140MWの陸上風力開発で環境影響評価手続きを開始

2025年1月20日
インベナジーは国内で複数の風力発電所を開発ならびに
建設中である(画像:インベナジー)

インベナジーグループの島牧ウインド合同会社(以下、「島牧ウインド」)は1月10日、北海道で開発を進めている陸上風力発電事業(最大出力:140MW)の環境アセスメントの手続きの第一段階にあたる「計画段階環境配慮書」を経済産業大臣と関係する自治体に提出した。 

同文書によると、「(仮称)島牧風力発電事業」はそれぞれ4.2MW〜6.1MWの風力タービンを最大33基、導入する予定である。事業の実施想定区域は約3.9haにわたり、そのうち風力タービンの設置面積は約1.3haとなる。主に島牧村に位置するが、隣接する寿都町、黒松内町の一部も含まれるとのこと。島牧ウインドは同発電所の建設を2031年4月から開始し、2035年5月からの試運転を経て同年12月の運転開始を予定している。

現在島牧村で稼働中の風力発電所は、電源開発の新島牧ウインドファーム(風力タービン1基、出力:4.3MW)のみであるが、複数の案件が環境アセスメントの手続きを進めている。

コスモエコパワーは出力最大94.6MWの事業で「環境影響評価準備書」を、日本風力開発は出力50MWの事業で「環境影響評価方法書」を提出済みである。三浦電気とGPSSグループの日本風力発電サービスはそれぞれ出力最大130MWの風力事業の開発を進めており、「計画段階環境配慮書」を提出している。いずれの事業も陸上風力である。

また、洋上風力第4ラウンドの候補地のひとつである「島牧沖海域」において、少なくとも5事業者が環境影響評価の手続きを開始している。「計画段階環境配慮書」を提出しているのは、関西電力とRWE、コペンハーゲン・インフラストラクチャー・パートナーズと三菱重工の合弁会社である北海道洋上風力開発合同会社、ユーラスエナジーヴィーナ・エナジー日本風力エネルギー、コスモエコパワーの5事業者である。

インベナジーによると、同社は2024年11月時点で陸上風力の留寿都風力発電所(出力:63MW)を保有しており、同発電所はホンダとバーチャルPPAを締結している。また、岩手県で34MW、茨城県と福島県にまたがる地域で80MWの風力発電所を建設中で、2028年3月の運転開始を予定している。

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