アイ・グリッド、オンサイトPPA余剰電力を集約、オフサイト施設へ20年間供給する新サービス開始

2025年7月22日
同社は、主にオンサイトPPA向けに約300MWの電源を
保有している(画像:アイ・グリッド・ソリューションズ)

オンサイトPPA事業および小売電気事業を手掛けるアイ・グリッド・ソリューションズ(以下、「アイ・グリッド」)は7月9日、同社が保有するオンサイトPPAの電源に由来する余剰電力を集約し、オフサイト施設に20年間固定価格で供給する新サービス「循環型電力」を開始したと発表した。

このサービスは、再エネの導入を希望しているものの、施設の所有権や屋根の構造上の理由から、太陽光発電設備の導入ができない企業が主な対象となる。

電力は一般送配電事業者の系統を通じて供給し、アイ・グリッドがインバランスリスクを負うことで、余剰電力を他拠点や他の需要家に供給するモデルとなっている。これは、オンサイト施設に蓄電池を併設する従来型のモデルとは異なり、発電した再エネ電力の価値を最大化する選択肢となる見込みだ。

アイ・グリッドは、2025年7月時点で全国1,200ヵ所以上の施設に、合計約300MWの屋根設置型の太陽光発電所やソーラーカーポートなどの分散型電源を保有している。また、ちゅうぎんエナジーによるとアイ・グリッドは他のオンサイトPPA事業者との提携を通じて、他社が保有する電源を同サービスの供給ポートフォリオに組み込むことで、提供できる電力量の拡大にも取り組んでいる。

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