
電力消費量の約20%を賄う(画像:しろくま電力)
しろくま電力は6月27日、千葉県印西市のジョイフル本田千葉ニュータウン店の駐車場348台分にソーラーカーポート(出力:1.1MW)を設置し、7月1日から運転を開始したと発表した。年間発電量は、約1.17GWhと国内最大級のソーラーカーポートとなる。
同発電所は、しろくま電力とNECキャピタルソリューションの子会社NCSアールイーキャピタルが出資する合同会社NaFが、2024年12月にジョイフル本田と締結したオンサイトPPAに基づき開発を進めていた。NaFが発電所を所有し、しろくま電力がEPC(設計・調達・建設)およびO&M(運用・保守)を担当し、発電する電力はジョイフル本田千葉ニュータウン店で消費する。
同店舗では、建物の屋上に太陽光発電所を既設しており、ソーラーカーポートの発電量と合わせると、店舗での使用電力の約20%に相当する。ジョイフル本田は、他店舗への展開も今後検討する。
ジョイフル本田は2022年より、アイ・グリッド・ソリューションズとオンサイトPPAを締結。関東11店舗の屋上に太陽光発電所(合計出力:9.4MW、年間発電量:約10GWh)を設置し、うち10店舗には蓄電池(合計容量:4.4MWh)を併設した。これにより、各店舗の電力使用量の約25%に相当する供給を受ける見込みで、2025年6月中に運転を開始したとみられる。
エネハブのPPAデータベースによると、NaFはジョイフル本田以外にもヨロズグループとのオンサイトPPAを締結している。大分県中津市のヨロズ大分向けに1.16MW、岐阜県安八郡のヨロズサステナブルマニュファクチャリングセンターにはソーラーカーポートおよび工場の屋根に新設した太陽光発電所を合わせ、合計2.3MWのオンサイトPPAを締結した。