グランディーズ、系統用蓄電所事業に6億円投資、グリーンエナジー&カンパニーが開発から市場取引を支援

2024年12月2日
これまで投資用不動産販売事業を展開していた
グランディーズが系統用蓄電所事業に参入する
(画像:グランディーズ)

九州で不動産事業を展開するグランディーズは11月21日、グリーンエナジー&カンパニー(以下「GE&C」)と提携し、系統用蓄電所事業への参入を発表した。

同社はGE&Cが提供する「系統用蓄電池一括受注サービス」を活用し、GE&Cは用地取得、EPC(設計・調達・建設)、O&M(運転・保守)、蓄電所の電力のアグリゲートおよび取引を卸電力市場および需給調整市場で行う。EPCはグループ会社であるグリーンエナジー・プラスが、O&Mはグリーンエナジー・ファシリティーズが担当する。

発表によると、同社は今回の系統用蓄電所事業への参入にあたり用地取得と開発に約6億円を投資する計画である。九州エリアは系統用蓄電所の設置に適した立地であり、大分県に本社を置く同社は九州エリアでの不動産事業の実績を活かし、適地選定や用地取得を進めていくとのこと。また、系統用蓄電所は不動産オーナーにとって魅力的な投資利回りを提供でき、低炭素社会に向けたエネルギー対策としての付加価値も持っているとも述べている。

不動産会社の系統用蓄電所事業への参入は、兵庫県に本社を置く和田興産が今年9月下旬にも発表しており、天候などに左右される太陽光などの変動性電源が日本国内で増加する中、蓄電所事業への関心が高まっていることを示している。

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