東北電力、計測機器のトラブルにより女川原発2号機を停止

2024年11月5日
女川2号機の原子炉を10月29日に起動させた
矢先でのトラブルである(画像出典:東北電力)

11月4日、東北電力は前日に発生した計測機器の不具合により女川原発2号機を停止した。同トラブルが、12月25日に予定されていた原子炉の再稼働のスケジュールにどのような影響を及ぼすかは、現時点では不明である。

トラブルは、原子炉内の中性子を計測する検出器の校正用機器を原子炉に入れる作業を行っていた所、途中で動かなくなる事象が発生した。中性子を計測する検出器は、原子炉内で臨界状態を監視する重要な役割を担っている。異常に気付いた東北電力は、校正用機器を手動で引き抜き、原子炉格納容器外の遮へい容器に入れて回収し、原子炉を停止した。現在トラブルの原因は調査中である。

同社は「本事象による発電所周辺の環境への放射能の影響はありません。」とのコメントを発表している。

先月29日に825MWの原子炉を起動し、2011年に発生した東日本大震災以降、東北エリアで初めて原子炉を起動した発電所となった。今回の原子炉の停止により、2号機の運転再開がどの程度遅れるかは不透明である。

東北電力は、今回のトラブルを公表するとともに「再稼働(発電再開)に向けては、今回確認された事象の原因調査を行い、引き続き、安全確保を最優先に、一つひとつのプロセスにしっかりと対応してまいります。」と発表している。

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