
ニュートラルに取り組んでいる(画像出典:阪急電鉄)
10月11日、阪急電鉄は関西電力と5MWのオフサイトPPAを締結したと発表した。
同PPAでは、関西電力の子会社であるKDS太陽光合同会社が計5MWの太陽光発電所を2025年度中に新設する。関西電力は小売電気事業者として、年間約9.5GWhの発電電力を阪急電鉄に供給する。
阪急電鉄は、阪急全線(約143.6km)の列車運行及び駅施設等で使用するすべての鉄道用電力を再エネ由来の環境価値などを活用しながら、CO2排出量を実質ゼロにして2025年4月1日から運行する予定である(全線カーボンニュートラル運行)。同PPAにより供給される電力量は「全線カーボンニュートラル運行」に使用する電力量の約3%であり、これは大阪梅田駅で1年間に使用する電力量にも相当する。
阪急電鉄が鉄道事業向けにコーポレートPPAを締結するのは初めてだが、同社の親会社である阪急阪神ホールディングスは今年、宝塚大劇場や宝塚ホテル向けに関西電力とPPAを締結している。
また、鉄道業界においては、これまでに東京メトロやJRのグループ会社などがフィジカルやバーチャルPPAを締結している。公開されている契約内容を取りまとめた詳しい情報については、エネハブのコーポレートPPAデータベース(有料)をご覧ください。