
バーチャルPPAである(画像出典:東京メトロ)
9月17日、東京メトロと電源開発(Jパワー)の完全子会社であるジェイソーラーは、東京メトロに年間3.9GWh分の非化石証書を供給する20年間のバーチャルPPAを締結したと発表した。同契約は先月8日に締結され、年間1,521tのCO2削減効果を見込んでいる。
ジェイソーラーは、今年3月に公表した1.999MW(DC)の「姫路市大塩太陽光発電所」に由来する環境価値を東京メトロに供給する。発電所の建設工事は同月に着工しており、来月に運転開始を目指している。
エネハブのPPAデータベースによると、東京メトロが締結したバーチャルPPAは今回が3件目である。同社はこれまでに、三菱HCキャピタルエナジーと0.9GWh/年の太陽光PPA、丸紅新電力から供給を受ける3.5GWh/年の小水力PPAを締結している。
バーチャルPPAは、再エネ電力の環境価値のみを調達する契約のため、発電所と電力の需要家の一般送配電エリアが異なっていても物理的に電力を送電するわけではないため、スムーズに環境価値の取引が行えることが特徴である。