
利用できる予備電源も標準装備している
(画像出典:アイ・グリッド・ソリューションズ)
9月12日、再エネ事業を展開するアイ・グリッド・ソリューションズは、オンサイトPPA向けに開発した太陽光発電所の導入施設数が累計1,000施設を突破したと発表した。
同社によると「直近1年間での開発実績としては1日1発電所以上のスピードを実現しています」と述べており、累計1,000施設に導入した発電容量は約240MWに達する。具体的には、バローHD、ヤオコー、センコーを含む約270社と20年間のオンサイトPPAの締結を通して顧客を構築してきた。
同社は、オンサイトPPA事業のさらなる成長を見込んで、今月中にカスタマーセンターを新設する。その背景として「オンサイトPPAでは20年間の長期契約をお客さまと締結し事業を行っており、常にお客さまのご要望をダイレクトにお伺いし、課題解決をスピーディに実行できる体制づくりが重要だと考えております」と説明している。
同カスタマーセンターは、日々の発電状況やメンテナンスに関するお問い合わせだけでなく、GX全般に関する相談や、顧客の新たなニーズをきめ細やかに把握して新しいサービスの開発につなげるなど、多面的なコミュニケーションの場として活用していく考えである。
アイ・グリッド・ソリューションズは、太陽光のオンサイトPPAモデルの先駆け的な存在として2017年からオンサイトPPAによる太陽光発電の開発事業を手がけている。2020年に政府がカーボンニュートラルを2050年までに目指すことを宣言して以降、さらにオンサイトPPAのニーズが高まったことで事業が急速に成長しており、2024年6月期における年間開発施設数は、2020年度比で約7倍にも増加している。
同社の主要株主には、伊藤忠商事、関西電力、東急不動産などが名を連ねる。