メルクエレクトロニクス、半導体関連施設への2.7MWのオフサイトPPAを締結

2024年8月31日
メルクは、静岡事業所を半導体産業向け材料ビジネスの
グローバルハブとして位置づけている(出典画像:メルク)

ドイツの化学メーカーであるMerck KGaAの日本支社であるメルクエレクトロニクス(以下、メルク)は8月27日、中部電力ミライズとオフサイトPPA契約を締結した。

中部電力ミライズは、静岡県と三重県に新設されるメルク専用の太陽光発電所合計2.7MWから電力を調達し、メルクの静岡事業所(静岡県掛川市)に供給する。新設される発電所の中には、営農型太陽光発電所も含まれ、今年度から順次稼働していく予定。

同PPAでは年間約2.86GWhの発電量を見込んでおり、国内におけるメルクの半導体の研究開発や製造に関わる電力使用量の約30%に相当する。また、これにより年間約1,315トンのCO2排出量が削減される。

メルクの静岡事業所では太陽光パネルがすでに設置されており、これまで一部の電力がそれによってまかなわれていたが、今回締結したPPAでより多くの再エネ電力を使用する。同社は、将来的に国内の半導体関連事業における使用電力の80%を再エネで賄うことを目指している。

エネハブのPPAデータベースによると、同事業はメルクにとって初めて公表されたPPAである一方で、中部電力ミライズはこれまでに15件以上のPPAを公表している。

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