
電力広域的運営推進機関(OCCTO)は7月21日、太陽光第 20 回入札結果を公表した。本オークションの募集容量であった93MWが落札され、プロジェクトはFIP電源となる。落札価格の加重平均は6.84円/kWhで落札件数の合計は47件、落札事業者は合計14社となった。
落札事業者である白糠ソーラーグレージングは、発電設備の出力9.58MWを最高価格の8.84円/kWhで落札した。同プロジェクトは太陽光第18回入札において、9.19円/kWhで落札したが、連系承諾等がFIP認定取得期限に間に合わなかったため事業が中止された経緯がある。
全落札事業者のうち、供給価格の平均値が最も低かったのは上里建設と三菱クリーンエナジーの「GEMM」で、5.00円/kWhだった。前者は落札したプロジェクト5件の合計落札容量が3.83MW、後者はプロジェクト1件で落札容量は400kWだった。ENEOSリニューアブル・エナジーは、10件と最も多くのプロジェクトを落札(合計15.15MW)し、供給価格の平均は5.25円/kWh。また、10件のうち1件はオークションにおける最低価格の4.55円/kWhを記録した。
双日ミライパワーの「未来創電蒲生日野」は1件あたりの発電設備容量が最も大きい19.5MWを5.70円/kWhで落札した。

同オークションの落札者は2024年7月5日までに2回目の保証金を支払い、2025年1月21日までに案件の認定取得を得る必要があり、条件を満たさない場合は落札が取り消される場合もある。
また、OCCTOは次回の太陽光第21回FIP入札では106.99MWの容量を募集することを発表した。次回のオークションへの参加を希望する事業者は2024年7月12日までに事業計画を提出、8月16日までに入札、1週間後の8月23日に入札結果が公表される予定である。
太陽光第20回FIP入札の詳しい結果と現時点で公表されている次回のオークション内容については、エネハブのFIT/FIP入札ページをご覧ください。