
タイの再エネ開発事業者Banpu NEXTの日本法人であるバンプージャパンは1月13日、経済産業省の補助金を活用し、栃木県日光市に関東エリアで2ヵ所目となる系統用蓄電所(40MW/160MWh)を建設する計画を明らかにした。運転開始は2029年第2四半期を予定している。
補助金制度の執行団体である一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)が公表した結果によると、同案件は約27億円の採択を受けており、2025年度予算で10億円以上の補助金が交付された11案件のうちの一つ。また、全体の11案件のうち関東エリアに立地する2案件の1件に該当する。
同社が関東エリアで初めて手掛けた系統用蓄電所は、2025年3月に建設計画を発表した東京都江東区の上組物流センター内の「東京都海の森蓄電所」(約2MW/8MWh)である。同蓄電所は、東京都の2024年度「再エネ導入拡大を見据えた系統用大規模蓄電池導入促進事業」の採択を受けており、上組との共同開発で2028年4月の完工を予定している。
Banpu NEXTは、バンプージャパンを通じて、国内で複数の蓄電所案件を進めており、日本国内での蓄電所の開発容量を2030年までに1GWh超とする目標を掲げている。バンプージャパンにとって初の系統用蓄電所は、グローバルエンジニアリングと共同保有する岩手県の「遠野松崎蓄電所」(14.5MW/58.0MWh)で、2025年6月に稼働開始した。現在は、福島県と宮崎県で特別高圧の蓄電所2ヵ所(各26MW/110MWh)を開発中で、いずれも2028年の運転開始を目指している。また、両案件は、経済産業省の2024年度予算「再生可能エネルギー導入拡大・系統用蓄電池等電力貯蔵システム導入支援事業費補助金」の採択を受けている。
Banpu NEXTは開発事業に加え、AIを活用したエネルギー最適化サービスを提供するオーストリアのenspiredと業務提携し、同社の系統用蓄電所事業の日本市場への参入を支援している。