
(画像:Morgan Stanley)
経済産業省および国税庁の資料によると、米・投資銀行のMorgan Stanleyが日本国内の小売電気事業者を買収し、電力の現物取引に参入したことが分かった。
経産省の資料によると、これまで京楽産業ホールディングスが保有していた小売電気事業者の登録番号「A0710」が、現在は「モルガン・スタンレー・キャピタル・グループ株式会社」に変更されている。なお、同社の代表取締役ケン・マーナー氏は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の取締役を務めている。
パチンコなどの遊技機の開発を手掛ける京楽産業ホールディングスは、2020年7月に小売電気事業者として登録を受け、2025年4月に同事業をイーグルエナジーへ承継した。登記情報によると、イーグルエナジーはコンサルティングを手掛けるスキッピングストーンの関連会社であった。
国税庁の記録では、イーグルエナジーの本店所在地が2025年9月22日付で、スキッピングストーンの住所からMorgan Stanley関連企業の住所へと変更されている。また、2025年12月1日には「モルガン・スタンレー・キャピタル・グループ株式会社」に変更した。
今回の米・Morgan Stanleyによる小売電気事業者の買収は、再エネ開発がFITからコーポレートPPAなどの市場型モデルへと移行する中で、日本の電力取引市場に対する外資系企業の関心が高まっていることを示す動きといえる。2025年2月にゴールドマン・サックス証券が小売電気事業者として登録されたことに続くものであり、スイスのMercuria、Vitol、Gunvorといった国際的なコモディティ取引大手が相次いで日本の電力市場に参入している流れの一環でもある。