鹿島建設、秋田市沖の315MW洋上風力の風車基礎工事契約を締結、第2ラウンド落札案件

2025年11月7日
鹿島建設は風車基礎の設計業務に引き続き建設を担当

鹿島建設は10月23日、秋田県男鹿市、潟上市、秋田市の3市沖で開発中の洋上風力事業に関して、男鹿・潟上・秋田Offshore Green Energyと風車の基礎工事に関する契約を締結したと発表した。

「(仮称)男鹿市、潟上市及び秋田市沖洋上風力発電事業」(出力:315MW)は、洋上風力第2ラウンドの公募で落札した案件である。デンマークのVestas製の15MWの風力タービン21基を設置する計画で、鹿島建設は風車基礎の製造・調達・輸送・据付工事を行う。陸上工事は2025年5月に開始しており、2027年4月に洋上工事を開始、2028年6月に商業運転開始を予定している。

男鹿・潟上・秋田Offshore Green Energyは、JERA Nex bp Japan電源開発伊藤忠商事東北電力の4社が出資する合同会社である。2024年12月にベスタス・ジャパンと風力タービンの供給およびO&M(運用・保守)サービスの契約を、2025年9月に日本郵船と作業員輸送船の長期定期傭船契約を締結している。

鹿島建設は、洋上風力建設に関しては、2023年1月に商業運転を開始した「秋田港・能代港洋上風力発電所」(合計出力:136.8MW)を手掛けた実績を有している。

今回の契約は、洋上風力発電事業の実現に向けた重要な一歩となる。洋上風力第1ラウンドでは、事業環境の変化により採算が取れないとして、三菱商事などのコンソーシアムが落札した3海域すべての事業を中止した。主要工事を担当する予定だった鹿島建設は、建設費の増加分をめぐる調整で合意に至らず、中止に先立って事業から離脱している。

洋上風力第2ラウンドでは、本件を含め計4件の事業が落札された。「秋田県八峰町・能代市沖」(375MW)、「新潟県村上市・胎内市沖」(684MW)、「長崎県西海市江島沖」(420MW)はいずれも2029年半ばの商業運転開始を目指して開発が進められている。長崎県西海市江島沖を除く3案件は、いずれも入札価格が3円/kWh以下の「ゼロプレミアム水準」で落札された。

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